HORIのものづくり
堀商店は職人の手によって生み出される伝統的な建具金物を数多く生産しています。
座付把手の製作工程をご紹介いたします。
材質:青銅
仕上:BY
1.鋳造(砂型鋳造)高温で溶かした金属を鋳型に流し固まらせる(冷えると金属は固まる)。
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金属を流し込むための鋳型を作る。
下から「上枠」、「原型」、「下枠」の順に重ねる。 -
枠に鋳物砂を入れる。
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反転して上枠を外すと、下枠側の形状が完成している。
原型と同じ寸法の空洞を作り、そこに溶けた金属を流し込む。 -
穴2つは、湯口とおし湯(鋳物の収縮に対して湯口だけでは湯の供給が十分でないとき、湯に圧力を加えるために設ける)
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青銅を炉で溶かす(融点は約900℃)。
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先ほどの砂型に金属を注ぐ
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金属が冷めたら型から出す。
この後、ショットブラスト(注1)をかけ、鋳物についた砂を落とす。他に湯口、おし湯を切断したり、バリ(上下の型の間にはみ出した部分)を削ったりする。
(注1)ショットブラスト
ブラスト加工は、 金属をはじめ様々な素材へ粉体状の投射材を衝突させることにより表面処理を行う加工法。投射材もさまざまな種類 と粒度があり、加工する素材や加工目的に応じ最適な研磨材を選択する。